1.使用方法
通常は100倍に希釈して、雑草に散布するだけ。
水量 |
薬量 |
散布面積 |
10L |
100ml |
約30坪 |
50L |
500ml |
約150坪 |
100L |
1L |
約300坪 |
※上記の散布面積はジョーロで散布を行った場合です。
噴霧器をご使用の場合は約2.5倍
少量散布ノズルをご使用の場合は約3倍散布できる面積が増えます。
草の種類によっては、希釈倍率を変えてください。
茎太類・広葉類50倍・水10L・薬量200ml |
スギナ25倍・水10L・薬量400ml |
効果・・・散布してから約7日〜14日で枯死します。
クズ・フジ等のつる類には・・・
ナタなどで傷をつけ20cm〜30cm間隔で原液又は2倍液にて、注入処理を行ってください。
本除草剤の有効かつ省力的な散布を行うためには一年生雑草から多年生雑草まで幅広い草種に効きますが、対象とする草種や使用する目的によって、それぞれ適した使い方をすることが最も大切です。
本除草剤の上手な使い方には、1)散布時期、2)薬量と希釈水量、3)散布方法の3つのポイントがあります。
これらのポイントを正しく守れば、一年生雑草から多年生雑草まで、その目的に応じて適切に管理することができます。
※使用適用作物、使用上の注意もご参考ください。
2.散布時期
本除草剤は、雑草の生育期でさえあれば、どの時期に散布しても地上部は枯らします。
したがって一年生雑草に対しては、発生が揃った生育期であれぱ、いつの時期に散布しても枯殺します。
多年生雑草の地下部まで枯らすためには、薬剤の吸収量ならぴに雑草体内での移行量、特に地下部組織への移行量が多くなけれぱなりません。
一方、本除草剤の植物体内での移行は、主に光合成物質の転流に乗って行われます。
こうしたことから、多年生雑草に対して本除草剤を散布する場合の最も効果的な時期は、雑草の茎葉が十分に繁茂し、地上部で合成した光合成物質が次世代にむけて盛んに転流貯蔵を行っている時期、つまり、雑草の花芽形成期から開花期およびその後の生育期となります。
3.薬量と希釈水量
1)薬量
本除草剤は従来の接触型除草剤と異なり、雑草の種類による適切な薬量を守ることが大切になります。
本除草剤の殺草効果は、この雑草の種類別の適切な薬量が雑草茎葉面にどのくらい的確に付着または雑草体内に取り込まれるかによって決定されます。
2)希釈水量
本除草剤は強力な茎葉吸収移行性の除草剤ですから、茎葉面に枯殺に必要な薬量が付着または雑草体内に取り込まれれば、雑草全体に移行し、雑草を根まで含め枯殺します。
一般的な条件下では、10アール当り100リットル以下で均一に散布できる希釈水量であれば効果に変動はありません。
しかしながら、極端に散布水量を多くした場合は、葉から流れ落ちて土壌への落下量が多くなり、適切な薬量が茎葉に付着されませんので効果が劣る場合があります。
本除草剤は極めて強い茎葉吸収移行性を有していますので、雑草全体に散布しなくても、雑草の上から軽くかかった程度で雑草全体を枯らせます。
4.散布方法
本除草剤は接触枯殺作用でなく、茎葉吸収移行性の除草剤ですから、これまでの接触型除草剤のように薬液がしたたり落ちる程度に散布することは薬剤が無駄になり(土壌面に落下したものは不活性化する)、効果不足の原因にもなりますから避けなければなりません。
本除草剤を適切に散布する場合の散布液量は、通常散布の場合10アール当り50〜100リットルの範囲内です。
また本除草剤の特性である、極めて大きな葉面吸収性や植物体内での移行性を活かした処理法として葉面塗布処理やクズや雑かん木類に効果的な注入処理技術があります。
散布器具別の効率性
100倍希釈液 1L での散布可能面積 |
器具名 |
散布面積 |
散布状態 |
▽ジョーロ
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3坪 (9.9u) |
シャワー状で雑草に 付着 |
▽噴霧器(通常ノズル)
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7.5坪 (24.7u) |
霧状で雑草に付着 |
▽噴霧器(少量散布ノズル)
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9坪 (30u) |
泡状で雑草に付着 |
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